2022年11月12日 / 最終更新日時 : 2023年1月14日 keitokushoin 旅日記 晩夏の両毛紀行(二)-熊谷駅に降り立って- 前回、人文科学研究所が編集した『人は何を旅してきたか』という本について触れたので、その続きから。ここに収録された5本の論文のうちの3本は海外に向かった旅の話なので、私のような興味や関心の範囲がきわめて狭い人間には到底読 […]
2022年11月5日 / 最終更新日時 : 2023年1月14日 keitokushoin 旅日記 晩夏の両毛紀行(一)-旅に出るということ- 専修大学社会科学研究所が毎年実施している調査旅行は、老後の平々凡々とした退屈な暮らしを続けている私にとって、気分転換のための妙薬となっている。日頃の生活に彩りを添える実に爽やかな清涼剤だと言ってもいい。こんなふうに書き […]
2022年7月31日 / 最終更新日時 : 2022年8月21日 keitokushoin 旅日記 早春の上州紀行-富岡製糸場雑感(下)- 桐生の織物参考館”紫”に出掛けた際に、大日本製糸会会頭という肩書を持つ高木賢という方の著作を入手した。タイトルが『日本の蚕糸のものがたり』(大成出版社、2014年)であったし、私のような素人にも読めそうな作りだったので […]
2022年7月24日 / 最終更新日時 : 2022年8月21日 keitokushoin 旅日記 早春の上州紀行-富岡製糸場雑感(中)- 当時の富岡製糸場における工女の実態に関する話となると、必ず持ち出されるのが和田英(わだ・えい、旧姓横田)の『富岡日記』(ちくま文庫、2014年)である。製糸場の売店にも置いてあったので、購入し帰宅してから読んでみた。絹 […]
2022年7月17日 / 最終更新日時 : 2022年8月21日 keitokushoin 旅日記 早春の上州紀行-富岡製糸場雑感(上)- 夏の真っ盛りのような日が続く今日この頃である。こんな時期に早春の話もないような気がしたが、長々と続けてきた「早春の上州紀行」が、未だ結末にまで辿り着いていなかったので、季節外れを承知の上で最終回を3回に分けて載せておく […]
2022年7月3日 / 最終更新日時 : 2023年8月1日 keitokushoin 旅日記 早春の上州紀行(補遺)-深谷を歩く- 私は今回の調査旅行の帰りに深谷に寄って、そこでもう一泊するつもりでいた。最終日の午後に碓氷峠鉄道文化むらから高崎に戻って、調査旅行の一行はそこで解散となった。一人身となったので、各駅停車の高崎線に乗って深谷に向かうこと […]
2022年5月31日 / 最終更新日時 : 2022年7月19日 keitokushoin 旅日記 早春の上州紀行(八)ー遺産あれこれー 日頃狷介な生き方をしている私は、遺産と聞いただけで有り難がったりはしないが、さまざまな遺産の定義とその異同の概略ぐらいは知りたいと思う。誰が、いつから、どのような内容の遺産を、どのように評価して、誰に相続しようとし […]
2022年5月24日 / 最終更新日時 : 2022年7月19日 keitokushoin 旅日記 早春の上州紀行(七)ー碓氷峠にてー 最終日の午前中に碓氷製糸を見学したわれわれ一行は、昼に峠の釜飯を食べた後、横川駅のすぐ隣りに併設された「碓氷峠鉄道文化むら」に向かった。この施設は、横川駅のある安中市によって1999年に建てられたものである。先にも触れ […]
2022年5月17日 / 最終更新日時 : 2022年7月19日 keitokushoin 旅日記 早春の上州紀行(六)ー碓氷製糸を見学してー 調査旅行の最終日には、群馬県内でたった一つの製糸工場となってしまった碓氷製糸を訪問し、その後横川駅にほど近いレストランで、世間によく知られた例の釜飯を食べた。信越線がまだ横川駅と軽井沢駅とを結んでいたころ、横川駅で何度 […]
2022年5月11日 / 最終更新日時 : 2022年7月19日 keitokushoin 旅日記 早春の上州紀行(五)ー「機の音、製糸の煙、桑の海」ー こんなふうに印象記を書き連ねてきてあらためて感じたことであるが、桐生は歴史の面影を色濃く残した町である。しかしながら、その面影は典雅な風情といったものとは違っている。残されているのは近代史の面影だからである。自分自身の […]