ホームページ上に「私の写真帖」と題した欄を設けて、この間撮りためた写真のなかからお気に入りのものを選んで公開してみようと思うようになった。そんな気持ちは以前からなくはなかったが、それが徐々に強まってきたのである。毎週ブログに雑文を書き散らすことが私の老後の道楽なのであるが、それに写真までもが加わることになった。病膏肓(こうこう)に入るとはこうしたことを言うに違いなかろう。困ったものである。

 しかしながら、昔からローテクの私には、いったいどこをどうすればいいのかよく分からなかった。そんなわけでほとんど諦めかけていたのだが、今月の初めにスマホを買い換えたついでに一念発起し、猛暑のさなかにあれこれと悪戦苦闘を繰り返しながら、ようやくこうしたものを閲覧してもらえるところにまでこぎ着けることができた。ほっと一息と言ったところである。

 「私の写真帖」には、ブログで使用する写真を折々に纏めて掲載していきたいと考えている。何故かと言えば、ブログに使用するものは、撮りためた写真の中では少しはましな方ではないかと自分で勝手に思っているからである。言うまでもないことだが、ましな写真などごくわずかである。こんなふうにして整理してまとめて眺めてみると、自分がどのような風景に「美」を感じ、何を懐かしがっているのか(同時に、写真の腕前がどの程度なのかも)、一目瞭然である。だから、心の内を知られるようにも思われて、何となく気恥ずかしくもある。

 立派な写真が撮れていると自負しているわけではないので、ホームページに公開したことを自慢したくなっているわけでは、勿論ない。下手の横好きの類いであろう。だが、一枚一枚の写真にはそれぞれに思い出があって、何とも懐かしいのである。そんなわけだから、「私の写真帖」はもしかしたら自分のためのものなのかもしれない。考えてみれば、ブログ自体が老後の道楽に過ぎないのだから、そうなるのも当然至極である。

 そこでまずは、これまでにブログで使用した写真の一部を第1集から第8集に分けて掲載してみた。すべて定年退職後に撮ったものである。もう少し時間に余裕ができてくれば、これから撮る写真は勿論だが、退職以前に撮った過去の写真も随時「私の写真帖」に載せていくつもりである。「店主のつぶやき」にあるブログの文章だけではなく、ついでに同じ場所にある「私の写真帖」も覗いていただけたら、店主の私としては嬉しい限りである。

 「私の写真帖」は、「店主のつぶやき」と題したブログの中にある。目立つように赤い分類マークを付けておいたので、探せばすぐに見つかるはずである。この赤いマークにタッチすると、「私の写真帖」のみを纏めて見ることができるようになっている(これは、「旅日記」や「身辺雑記」なども同じである)。いささか堅苦しく、長たらしく、暑苦しい文章に飽きたら、気分転換に写真を眺めていただくのも一興かもしれない。ご活用願いたい。

 

 

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