久方ぶりの福島行(上)

 お盆前の8月8日から11日まで、久方ぶりに故郷の福島に出掛けてきた。同行したのは、上の娘と中学二年になる下の小僧の2人である。こんな旅はこれから先そうはなかろうと思って、様々な懐かしい人に会い、様々な懐かしい場所に出掛けた。その顛末については次回詳しく触れることにし、今回は福島行の際に撮った写真をブログに掲載してみることにした。スマートフォンのLINEでつながっている人には、「福島残影」と題して既に転送済みである。送られてきた写真に文句を言う人など誰もいないはずだから、褒められたり感謝されたりしたのは、ある意味当然のことだったのかもしれない。

 しかしながら、返信にしたためられた言葉はどれもこれもいつもとは違っていた。素直に読めば、心からの賛辞であることがよく分かる。もともと根が単純な私は、そんなことですっかり気分を良くしたので、この写真をブログに載せておくのも悪くはなかろうと思った次第。言ってみれば、私の感じた喜びのお裾分けのようなものか。同郷の人であれば、「残影」の意味するところを直ぐに分かってもらえそうだが、そうでない人にとっては、たんなる田舎の風景写真にしか見えなかろう。だが、思い出の地を巡っている私の心中には、過ぎ去った長い時間の果てに残されたものばかりが、あまりにも懐かしく映っていた。残影や残景、あるいは残響や残照である。そのすべては、人生の晩景とでも言うべきものだったかもしれない。

 

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